白神山地の秘境・暗門の滝へ 1/3
世界遺産の白神山地にある「暗門の滝」に行ってきました。深い谷の中、鉄パイプの足場が組まれた遊歩道をトレッキングします。滝・渓谷共に素晴らしく、自然を満喫できる場所です。
※2016年から暗門の滝散策道は、整備・管理を一切行わない方針になったそうです。散策道は閉鎖されたわけではないですが、途中、川を泳いだり、岩場を登ったりと、難易度の高い上級者向けになり、ガイドを付けての散策をが推奨されています。
観光案内所・レストハウスから暗門の遊歩道の入口へと向います。
まず、橋を渡ります。橋を渡って右側が遊歩道入口です。
遊歩道入口
橋は車一台が通れるほどの幅です。
橋の右側には暗門の滝の遊歩道の状況が記されています。
「ブナ林散策道」
「暗門の滝」
の遊歩道が散策可能かどうかわかります。滝は第一・第二・第三の滝のどこまで行けるかが記載されています。
状況によっては通行不可能になっていたりします。
この橋を渡ると観光案内所などがある「AQUA GREEN VILLAGE ANMON」になります。
(今はこの橋の奥からこちら側に歩いてきました)
この写真の左手が遊歩道入口です。
遊歩道入口の奥にはトイレがあります。
右手には川が流れており、砂防ダムが見えます。
「白神山地世界遺産地域入口」の看板があります。
世界遺産の中をトレッキングできる貴重な場所です。
トイレの左側の道を進みます。
しばらくは舗装された道路を歩くことになります。
少し歩くとテントと休憩場があります。
遊歩道の利用に300円の寄付を受け付けています。(寄付なので任意です)
このテントの奥から遊歩道が始まります。
左側に行くと「ブナ林遊歩道」
右側に行くと「暗門の滝遊歩道」です。
「ブナ林遊歩道」を進んでも、途中で暗門の滝遊歩道に合流することになります。
暗門休憩所があります。
建物の中で休憩することができるようになっています。
暗門休憩所の中です。
テーブル・椅子、そして1段高くなったスペースが準備されています。
「ブナの分布と生態」
白神山地はブナが多く、この一帯もブナ林になっています。
海抜700~1,000mのところにブナが生育しているそうです。
「ブナの生い立ち」
ブナの説明看板です。
この散策路周辺は明治・大正・昭和の初期に伐採された跡地になっています。
「世界遺産ふれあいの遊歩道案内図」
この案内図を見れば、遊歩道のルートがよくわかります。
・暗門の滝遊歩道コース(片道2.6km)
・ブナ散策道コース(一周1.6km)
暗門の滝へ
ここから「暗門の滝遊歩道」と「ブナ林散策道」に分かれます。
右側の「暗門の滝遊歩道」を進みます。
訪問した日はブナ林散策道に進む人が多かったです。
2つの遊歩道は途中で合流するのですが、行きにブナ林を楽しんで、帰りに川沿いの遊歩道を楽しむという人が多かったのでしょう。
「ブナ林散策道入口」
左側はブナ林散策道の入口になっています。
しばらくはアスファルトで整備された道をあるきます。
歩きやすい道です。
遊歩道の右側に川が見えてきます。
暗門の滝に近くなると深い谷になるのですが、この辺りはゆったりとした流れの川になっています。
長い直線の道です。
緑に囲まれ、川の音が心地よい道です。
途中から川の石が大きくなってきます。
深みの場所も少しずつ増えて、渓谷らしさが増して来ました。
川と平行にまだまだ道は続きます。
片道1時間以上のコースなので距離はあります。
前半は傾斜が無いので体力的には楽です。
川の両岸が崖になってきて、渓谷の雰囲気が強くなります。
川幅の狭いところで左側の岸から右側の岸へと移動します。
青い橋が印象的です。
両側が高い崖になってきて、遊歩道も上り坂に変わってきます。
大き目の砂防ダムがありました。
砂防ダムの近くに花が咲いていました。
水の音を聞きながらこの辺りでひと休憩するのも良いでしょう。
砂防ダムは2段になっています。
水がブルーで綺麗でした。
砂防ダムを過ぎてしばらくすると少し開けた感じの場所に出ます。
川に橋が2本架けられています
川の右側から左側へ、そしてまた右側へと移動しながら歩くことになります。
橋脚はコンクリートでしっかりと作られており、その上には木製の橋桁が並べてあります。
冬は雪に埋もれるので、橋桁は毎年外すか、定期的に取り替えたりするのでしょう。
橋は2人がすれ違える程度の幅なので、怖さはありません。
何個かある橋の中には橋桁の一部が落ちているところもありました。
ブナ林散策道との合流地点~第三の滝へ
遊歩道の入口で「ブナ林散策道」と「暗門の滝遊歩道」に分かれていましたが、ここで合流します。
この場所まで30~40分程度でしょうか。
この先20分ほどで第三の滝に着きます。
ここの橋桁は半分が落ちていました。
残り半分でも1名は通れる幅があるので大丈夫でした。
いよいよ足場の出現です。
ここから先は工事現場のような足場が沢山出てきます。
すれ違いは大変ですが、なかなかスリルがあり楽しい遊歩道です。
緑が川面に映っています。この辺りの流れは静かでした。
滝に行くまでにも素敵な渓谷を楽しむことができます。